三丘同窓会

静岡三丘会

 

新メンバーも加わって


 今年のNHK大河ドラマ「どうする家康」効果で取り上げられる機会が増えた静岡。近年、江戸城をしのぐ国内最大かという天守台の発掘などが話題を呼んでいる駿府城跡。その旧三の丸エリアに今年1月、静岡市歴史博物館が開館した。やはり徳川家にゆかりの深い静岡浅間神社内に大河ドラマ館もオープン。11月からは静岡市美術館で、全国巡回の掉尾ちょうびを飾る歴史美術展「どうする家康」もあり、ファンの視線も熱い。
 静岡三丘会に、昨年、新しく永田(成川)雅代(高29回)が加入した。ご主人の実家がある掛川市に移り住んでピアノ教室を経営している。昨年の第75号三丘会報で、静岡三丘会の存在を知り、晴れて新メンバー入り。
 2月23日(祝)、一杉三智子(高8回)、大津裕子(高20回)、山之上誠(高21回)、村上敬子(同)、田中豊稲の従来メンバーに永田も加わり、静岡駅北口の静岡市美術館に集結して写真撮影のあと、久しぶりの昼食会を開いた。
〔2023年・記=高23回・田中豊稲〕

近況報告

 静岡三丘会は、メンバーの死去や他県への転出などで現在は5名が交流している。昨今の状況で全員の会合は持てないが、静岡駅前にある静岡市美術館の展覧会を訪れる機会に各人の近況を伝えあっている。以下、メンバーの文章で報告。

 一杉三智子(高8回)=視覚障がい者のための「音訳ボランティア」を静岡に来た1989年から続けています。パソコンで外付けハードに録音、編集してCD図書に。34年目に入り、今の生きがいです。
 大津裕子(高20回)=昨年、畑に放置された廃車を描きましたが、そのポンコツ車はよく見るとブドウ棚の現役支柱でした。私も静岡県立美術館友の会とバアバ業で右へならえ!
 村上敬子(高21回)=昨年6月に「林茂乃 舞台に魅せられて」を上梓。好きなものは好き、だからこう生きると、朗読に情熱を持ち続けた京都の女性の清冽な生涯です。半世紀に及ぶファン、生徒、友として鎮魂を込めて、20人以上の方からの聞き取りを基に編集した。
 山之上誠(高21回)=昨年度は、バスケット三丘会の96周年記念総会の予定でした。会員が4年ごとに一堂に集まり、交流できる機会です。今年こそ実現できることを願っております。
 田中豊稲(高23回)=静岡市美術館の開館から12年間、館長を務めています。市美は静岡三丘会の交流の場にもなっていますが、この2年間は、思うに任せないことばかり。好きな時に好きな事のできる環境を待ちわびています。
〔2022年・記=田中豊稲〕

近況報告

 昨年末にメンバー1人が死去、さらに他のメンバーの家族にも訃報が続いた。
 2002年頃に発足した静岡三丘会の長老格であった内海登氏(高11回)が昨年11月13日に急逝。78歳。北大農学部を卒業後、静岡市北部の南アルプスエリアに広大な土地、森林を所有する会社に奉職。社長まで務め、自らもアルプスの自然と山歩きをこよなく愛した健脚家だったが、悪性リンパ腫という病に倒れた。発病からわずか半月、医師から告げられる前に病名も自覚し、延命治療も一切要らないと言い切った見事な最期だった。
 12月4日に、最長老の一杉三智子(高8回)の夫一弘氏が亡くなった。一人になった三智子さんを気遣って年が明けた今年1月、女性メンバーが中心となってランチ会を開催した。
 それ以外の長澤摂津子(高16)、大津裕子(高20)、山之上誠(高21)、麻野雅三(高21)、村上敬子(高21)、沼守義浩(高32)、田中の7名は変わらず過ごしている。
        
〔2019年・記=高23回・田中豊稲〕

山旅を楽しむ

 2015年の第68号三丘会報以来、しばらくぶりの近況報告。この数年の主な親睦メンバーは、一杉三智子(高8回)、内海登(高11回)、長澤攝津子(高16回)、大津裕子(高20回)、山之上誠(高21回)、村上敬子(同)、田中(高23回)の7人だったが、昨年秋から静岡市に転勤で来た沼守義浩(高32回)が新たに加わった。さらに3月から仕事の都合で静岡を離れていた麻野雅三(髙21回)が5年ぶりに復帰した。
 この3年間でのトピックスとしては、2016年8月の南アルプス3000m級峰へのトライ。南アルプスの静岡側に広大な土地を所有する会社の幹部だった内海のかねてよりの企画。所用で断念した山之上、大津を除く5人が1泊2日で敢行した。平均年齢70歳にも及ぼうというグループだけに千枚小屋近くの2400mまでは特別許可車でズルさせてもらい、内海のリードで一杉、村上が千枚岳(2880m)、田中が荒川東岳(通称悪沢岳、3141m)に登頂した。きつい行程だったが、雲海に浮かぶ富士山、タカネビランジなどの珍しい高山植物、またライチョウにも出会えた山旅だった。          
 〔2018年・記=高23回・田中豊稲〕


2カ月に1回程度、近況報告など


 静岡県内に住む10人が、主に静岡市内で2か月に1回程度、近況報告や情報交換しながら親睦を深めている。バスケットボールを今も続ける山之上誠(高21回)が幹事役となり、以前から年1回は集まっていた。2010年に、田中が新設の静岡市美術館に館長として着任以来、集う機会が増えた。
 最年長の一杉三智子(高8回)は、音訳ボランティアなどのほか旅行、イベント参加と休む時間なく活動。後輩たちはいつも圧倒されている。内海登(高11回)は、退職後は南アルプスの山歩きを最大の趣味にしている。長澤攝津子(高16回)は静岡に住んで40数年、プロ級の手芸品制作と展示会などで全国に出かける。麻野雅三(高21回)は仕事の都合で近年は参加できないことが多い。大津裕子(高20回)は中学校美術教諭退職後、静岡県立美術館の友の会で事業部長を務めている。村上敬子(高21回)は、絵本作家の夫と共に制作活動中心の生活を楽しんでいる。昨年から鈴木孝惠(高34回)が加わった。
〔2015年・記=高23回・田中豊稲〕