三丘同窓会

俳句同好会「ミクニハイク」

2024年に誕生した俳句同好会。卒業生や現役生から広く参加者を募っています。指導・講評にあたるのは元母校教員の田中春生さん(俳人協会幹事・朱雀俳句会主宰)です。


第一回ミクニハイク結果発表

今春産声をあげた「ミクニハイク」。
6月に行われた「第一回ミクニハイク」では、同窓会報に記事が掲載されたこともあり、78句のご応募をいただきありがとうございました。
田中春生先生(元三国丘高校教員・俳人協会幹事・朱雀俳句会主宰)による選評がおこなわれ、受賞作品が決定いたしました。

【田中春生賞】
 宮﨑光子  高18   水羊羹返事あるまで夫を呼ぶ

(評)水羊羹を準備して一緒にお茶を、と思う作者。別の部屋にいる筈の夫を呼ぶのだが、何度呼んでも返答がない。何かに没頭しているのか、あるいは昼寝の最中なのかも知れない。覗きに行くのではなく、坐ったままで繰り返し呼ぶところに夫婦の関係がほのぼのと見えて俳諧味がある。

【ミクニハイク賞】
 田畑麻紀  高32   秋晴や大きな大きなオムライス

(評)季語「秋晴」の爽快な気分が一句に充満している作品。屈託のない楽しい気分が「大きな大きな」という繰り返しによってしっかり伝わってくる。好物のオムライスを前にした作者の微笑む顔が見えてくるようだ。

 四井素代子  高3   うまいなァーやすみやすみの缶ビール

(評)若かったときのようには一気には呑めなくなった缶ビール。一口呑んでは味わい、また一口呑んではまた美味いと思い、ゆっくり時間をかけてビールを楽しんでいる様子がいきいきと描かれている。

 丸本八津男  高21   寡黙なる子と葉桜の下歩む

(評)黙って葉桜の並木を歩く親と子。幼かったときと違い、思慮深く寡黙な子に成長したのだろう。その成長を噛みしめながら子と共に歩くことに喜びを感じている作者。季語「葉桜」が瑞々しい情感を増幅する。

【入選】
 井阪あゆみ   高43    時鳥負けじと輝くアンタレス
 戸堂博之    高7    無人駅ピアノ奏でて山笑う
 押見げばげば  高49    木の実落つ棺のやうな電話室
 前田秀一    高7    田植え機や水面の空に緑挿す
 藤井光正    校長    バス停の背中を囃す牛蛙
 前田牡丹    高36    足湯つけ一人食むなりくずまんじゅう
 入江典子    高29    ドングリを拾い集めて君想う
 西村敏治    高7    校庭にわを訪い後輩の声炎天下
 中野亘子    高7    手に採れば珊瑚樹の実は陽を返す
 都福 仁    高7    空家裏キタキツネ来る夏の暮れ


(2024.8.9)

俳句同好会「ミクニハイク」へのお誘い

 三丘同窓会高校7期生の先輩方やそのご家族、現校長先生が中心になって活動されているアカシア俳句会という句会があります。
 近年、元教職員の田中春生先生がこの句会の指導をしてくださっています。
 去年8月には母校の視聴覚室において、田中先生の講演会「俳句のイロハを教えます」が開催され、現役生も含めた投句やアカシア俳句会の皆さんによる模擬投句会などで大変盛り上がりを見せました。
 そこで、このたび、田中先生のご指導のもと、7期の皆さまや現役生だけではなく、三丘同窓会の中でも広く俳句の輪を広げていこうという運びになり「ミクニハイク」が誕生しました。
 折しも、ここ数年、テレビ番組などで俳句ブームの波がやって来ています。
 17文字に色んな想いを馳せる「俳句の妙」は、日本語の美しさを再認識でき、何気ない日常に息吹を感じ、さらには脳の活性化にもなります。
 常日ごろ俳句を詠まれている方はもちろん、この機会に俳句を始めてみようという方にも期を問わず是非ともお気軽にご参加いただきたいと思います。


navigator 頼由起(高42期)・井阪あゆみ(旧姓土井・高43期)

第1回ミクニハイク募集要項
・募集:夏及び秋の句。1人5句まで(1句からでもお気軽に!)
・投句方法:
 ①ハガキによる郵送
 送付先 〒590-0023 大阪府堺市堺区南三国ヶ丘町2丁2−36 三国丘高同窓会館内 ミクニハイク係
 ②インターネット
 下記のQRコードからアクセスしてください。

・締切:2024年6月14日(必着)
・選者・講評:田中春生先生(三国丘高校元教員・俳人協会幹事・朱雀俳句会主宰)
・発表:2024年7月中旬を目処に、三丘同窓会ホームページ内「ミクニハイク」のコーナーで全句を掲載、選ばれた句には講評も掲載します。

・お問い合わせ:ayupiano37@gmail.com(高43期 井阪あゆみ 件名に「ミクニハイクについて」とお書きください)