三丘同窓会

玄関扉が往時の姿に/三丘資料館の改修完了

 母校創立130周年記念事業の一環として進められていた三丘資料館(旧三丘会館)の改修工事が、5月上旬に予定通り完了した。
 ひときわ目をひくのが玄関扉とその上の欄間飾りだ。旧三丘会館は1935(昭和10)年の竣工で築90年。傷みが激しかった玄関扉の取り換えを機に、改変されていた扉や欄間飾りが竣工当時の意匠で甦った。図面は残っていなかったが、当時(旧制堺中学校)の卒業アルバムの写真をもとに、見事に復原された。

復原された玄関扉と欄間飾り。外から

同。内側から


 併せて、一階の資料展示室の床が全面的に張り替えられた。こちらは90年前のままで、床板の老朽化による踏み抜きの恐れなど、危険な箇所が増えていた。今回の全面張替えにあたっては、当時と同様のナラ材を選び、床板の模様や並べ方も従来と同様に再現された。なお、外された床材はキーホルダーに加工され、ご寄附いただいた方への記念品として再利用される。



  工事期間中は床の全面張り替えのため、室内の陳列ケースや展示品、什器などの全てを移動させなければならず、これがけっこう大変でした、と資料室担当。3カ月余をかけて、すべてを館内の別スペースに移動、また元に戻さなければならない。野球部とサッカー部の生徒たちが、陳列ケースの移動作業にあたってくれたという。

6月8日・9日に公開
 6月8日(日)、9日(月)の文化祭で、生徒や保護者に公開。その後も事前に同窓会事務局に予約いただければ、見学も可能だ。詳しくは事務局までお問い合わせを。



三丘会館も改修完了
 また、これに先立ち、築30年超となる三丘会館の改修も4月11日に完了。利用頻度が高く、傷みが進んでいた2階ホール(写真下)やトイレの床や壁の改修が行われた。これに併せて、30年前に購入された机も同窓会基金を活用して、軽量で移動しやすいものに交換された。



(2025.5.27)