川淵三郎氏(高7回)文化勲章受章記念祝賀会を開催
「ボクはねぇ、泣き虫なんですよ」明朗快活なイメージの川淵三郎さん(高7回)が涙をこらえながらスピーチを始めた。
有志のみなさんからのお祝いを贈られた後、お礼の挨拶をしようとして、突然涙がこみあげてきて、挨拶が続かない。しばらく黙ったあとで、涙声で「多くのみなさんのお気持ちをいただいて、こんなに多くのみなさんに集まっていただいて、祝っていただいて、幸せです」と続けた。
2023年12月23日土曜日、ホテルアゴーラリージェンシー大阪堺・ロイヤルホール2にて川淵三郎氏文化勲章受章記念祝賀会が行われた。発起人は川淵さんと同期である高7回の多数の声をもとに、三国丘サッカークラブ、三丘体育会、三国丘高校、三丘同窓会といったオール三国丘である。
河盛好蔵さん以来2人目の文化勲章受章者
日本センチュリー交響楽団弦楽四重奏によるJリーグアンセム“The Glory”が流れるなか、川淵さんが入場した。
仲林信至三丘同窓会会長(高21回)が開会挨拶でふれたように、文化勲章受章は同窓としては仏文学者の河盛好蔵さん(中21期)以来2人目であり、スポーツ界における文化勲章受章は3人目となる。この栄誉に際し、祝賀会出席者149名と出席がかなわないながらも祝意をしめす方々よりお祝い金として30万円が贈られた。かねて三国丘高校への思いが強く、事あるごとに現役高校生へ物心ともにサポートしている川淵さんは即座にこのお祝い金を三国丘高校へ寄付したいと藤井光正校長へ目録を渡した。
アカシア俳句会は慶祝の俳句を披露
サッカー部の先輩である乾幸雄さん(高3回)の乾杯のあいさつにより楽しい歓談のひとときが始まった。途中では同期のアカシア俳句会のみなさんによる慶祝の俳句10句が発表された。その後、同期、先輩、後輩、現役三丘生など多岐にわたる方々よりビデオメッセージの披露があり、続けてサプライズ動画として国立競技場で行われた文化勲章受章を祝う会での川淵さんから妻康子さんへの感謝メッセージの録画も披露された。
その後、母校を卒業間もない大学生による花束贈呈、校歌斉唱と続き飯端壽昭三丘同窓会副会長(高15回)によるはつらつとした閉会あいさつと一本締めで華やかに締めくくられた。退場の際には川淵さんからのプレゼントとして、焼酎もしくは著書「キャプテン」が参加者に配られ、オール三国丘の温かさと川淵さんの三国丘愛にあふれた祝賀会となった。
後輩たちから花束の贈呈を受ける
同期のみなさんに囲まれて校歌斉唱
(2024.1.10)