阪神球団の社長に粟井一夫さん(高35回)が就任
本年1月1日、株式会社阪神タイガース(阪神球団)代表取締役・社長に粟井一夫さん(高35回)が就任した。
粟井さんは金沢大学経済学部卒業、1988年阪神電気鉄道株式会社に入社。2004年には勤務を続けながら関西学院大学大学院商業研究科博士課程前期課程を修了。球場リニューアル担当課長、阪神甲子園球場長などを務め、2013年阪神タイガースの常務取締役に就任したほか、いくつか関連会社の取締役も務める。2022年に阪神タイガース代表取締役・副社長に就任。
社長就任の挨拶では「歴史と伝統があり、そして⽇本⼀となった阪神タイガースの社⻑という⼤役を拝命し、⾝の引き締まる思い」「岡⽥監督・チーム全体をサポートし、チームフロントが⼀体となって、常に優勝、⽇本⼀を狙えるような組織づくり、これに取り組んでまいりたい」と抱負を語った。
2024年は阪神甲⼦園球場が100周年、2025年にはファームの「⽇鉄鋼板 SGLスタジアム 尼崎」への移転、さらには球団90周年と大きな節目が続く。
2024年1月5⽇の甲⼦園の室内練習場で⾏われた球団の年賀式では「今年は『2』という数字にこだわっていきたい」「選⼿だけでなく、フロント、スタッフ全員が〝キャリアハイ〟の仕事をして、球団初の2連覇へサポートしていく」と決意を語った。
「高校時代は全く勉強をせず、いつもグラウンドにいる陸上部主将でした。硬式野球部とは、グラウンドの取り合いをする犬猿の仲でした(笑)。
当時、野球の仕事をするとは思ってもみませんでした。今では、当時の野球部の皆さんとの交流もありますし、つい最近、甲子園に出場された橋口博一さん(高38回・2023年総会ゲスト)ともお食事をする機会がありました。橋口さんは大阪ガス野球部の元監督で、タイガースの中心である近本光司選手を育てていただいたご縁です」とのこと。
在校生の皆さんへ「歴史ある母校での様々な経験のおかげで、色々な意味で成長させていただけました。在学中の貴重な時間を、ぜひ大切にしてください」とのメッセージをいただいた。
関⻄から⽇本を元気づけた⼈や団体に贈られる「関⻄元気⽂化圏賞」の2023年の⼤賞が、38年ぶりに⽇本⼀を達成した阪神タイガースと岡⽥彰布監督に決まり1月30⽇、⼤阪市で贈呈式が開かれた。岡田監督は沖縄キャンプ準備のためオンラインで挨拶、粟井さんは球団代表として出席、賞状とトロフィーを授与され、「今年は甲⼦園球場が100周年となる年です。連覇を成し遂げて、優勝パレードでファンの皆様からいただいてお返しできていない『ありがとう』という言葉を我々からお伝えして、関⻄から⽇本中に元気を発信できたらと思っております」と述べた。
初めての2連覇を達成して、同窓の阪神ファンを喜ばせてもらいたいものです。