海上自衛隊佐世保地方総監を退官／高33回・出口佳努さん

　高33回・出口佳努（でぐちかつと）さん（写真＝2021年撮影）が、2021年12月22日に海上自衛隊佐世保地方総監を退官した。

　出口さんは母校から岡山大学法学部に進み、卒業後海上自衛隊に入隊。佐世保地方総監部幕僚長を経て、17年8月に海将に昇任。統合幕僚学校長、第41代海上幕僚副長を経て、第46代佐世保地方総監を務めた。海将の階級に至るのは、毎年防衛大学校、一般大学から入隊する約180名中4人程度であるが、防衛大、旧帝大以外の大学からはまれである。

　子どもの頃から「国を守る仕事」に憧れを持っていたとのこと。
　自衛官として歩んだ日々を振り返り、「約36年間、良き部下、同僚、上司、そして同窓生、家族に支えられ、一発の弾も撃たれず一発の弾も撃たず、任務を全うして退官の日を迎えられたことはささやかな誇り」と語る。また、離任式での訓示では「極めて厳しい安全保障環境、コロナ禍の中で諸官とともにわが国への侵略などを未然に防ぎ、この制服を脱ぐ日を迎えることは大いに誇り」と語った。
　よく笑い、性格は豪快かつ繊細。高33回のまとめ役である。母校在学時は音楽部に所属。
　現在は、日本遺産「鎮守府」をPRする「日本遺産・佐世保鎮守府名誉長官」を務める。
「佐世保の素晴らしさを日本だけでなく、世界に広げて発展に貢献したい」と語る。