令和7(2025)年度総会報告

7月20日11時30分からフェニーチェ堺で2025年年次総会が開催され、高3回〜高77回まで幅広い年代の約140人が集った。今回は「5」のつく期の有志16人が実行委員会を構成、準備にあたった。
2002年、それまで三丘会館で開催されていた総会が母校を離れ、リーガロイヤルホテル堺(現・アゴーラリージェンシーホテル大阪堺)で開催されて以来、ホテルを会場としてきたが、今回は一転。フェニーチェ堺の大スタジオで、参加費も抑えてカジュアルな雰囲気の総会となった。アトラクションにも知恵をしぼったあとが伺え、アットホームな空気の中でいつも以上に笑いが多かった印象だ。まずは当日の様子を写真中心で振り返る「総会ハイライト」を。
前半はゲスト講演 高橋朋宏さん(高35回)「世界的ヒットはこうして生まれた」

ゲスト講演は高35回・高橋朋宏さん。慶應大学卒業後、PHP研究所を経てサンマーク出版に転職。世界40か国で翻訳され1,300万部を売り上げたミリオンセラー「人生がときめく片づけの魔法」(近藤麻理恵)を手がける。その後、サンマーク出版常務取締役編集の職を辞し、現在は株式会社ブックオリティ代表取締役。
講演では億単位の赤字を出した失敗経験や「こんまり」さんこと近藤麻理恵さんとの出会い、そして本や言葉というものに対する信頼と愛を語ってくださった。たいへん興味深い内容で、予定時間が少々オーバーしたことも気づかず聴き入ってしまった。なお、くわしい内容は後日「講演抄録」を公開の予定なので、しばしお待ちください。


仲林信至会長の挨拶に続いて藤井光正校長が挨拶。
「今年は130周年。八尾高校、茨木高校も同じ年にできた。3校はきょうだいみたいなもので連携している。しかし、一番寄付金が集まっているのがわが三国丘高校です」と校長が自慢すると拍手が起こった。

東京三丘会からは新会長の川野達也さん(高34回)が出席された。今年6月29日の幹事会で決定したばかりの新役員体制を率いる。宮﨑達彦前会長(高18回)は顧問に。
乾杯!

乾杯の挨拶は昨年に続いて出席者のうち最高齢の四井素代子さん(高3回)。90代とは思えない元気いっぱいの口調で「会報に、130周年事業の一つが体育館のトイレ改修、と載ってました。トイレといえば、私たちは戦後、男女共学となったときの世代。泉陽高校から移ってきましたが女子トイレの数が少なくて本当に苦労しました。トイレ問題は生理現象。だれもが避けられないことです。生徒たちが快適な毎日を送れるよう、寄付にご協力を」と呼びかけ、やんやの拍手喝采となった。
第二部は懇親パーティー/「アトラクションゲストリレー」を楽しむ

飲食はケータリングを利用。飲み物・食べ物を求める列ができた横のテーブルにいたのは最年少、今春卒業したばかりの高77回生たち(写真下)。写真には仲林会長と中川善博幹事長もいっしょに写ってますが、区別つきますよね?
なお、77回生たちに総会(この時点では前半が終わったところだが)の感想を聞くと「先輩たちと出会えてレアな体験」「歴史を感じました!」だそうだ。

バーチャルオーケストラの世界/田上博司さん(高25回)

さてアトラクションゲストリレー、まずは阪南大学の前学長で名誉教授、一方で1981年、ローランド社主催のコンテストで冨田勲氏に認められた作曲家という顔も持つ田上博司さん(高25回)が登場。田上さんは実は23年前の総会にも登場したことがある。当時は電子楽器テルミンを演奏してくれたが、今回のテーマは「バーチャルオーケストラの世界」。オーケストラの映像と音楽がひとしきり流れたあと「実はいまの演奏も映像も全部にせものです」と明かすと会場のみなさんは声には出さないが「ええ??」。

「バーチャルオーケストラとは、実在する楽器の音色をデータ化、それぞれの楽器に演奏情報と空間情報を与え同期演奏させることによって、オーケストラを再現する」ものだそうだが…難しいことはさておき、みなさん、バーチャルオーケストラの演奏を大いに楽しんだ様子。しかも田上さん、リリースされたばかりのご自身の作品集「紀州組曲」のCDを出席者全員にプレゼントしてくださいました。田上さん、ありがとうございました!
ミュージックアラカルト/笑顔と音楽にいやされる

続いて登場したのは高35回の西田夫佐さん。母校から神戸大学教育学部中等教育系音楽科に進学。現在はピアノ、エレクトーンの指導者として、演奏家として、また司会業まで幅広く活躍中。この日は「ミュージックアラカルト」と称し、なつかしい曲や広く親しまれている名曲を中心にエレクトーンを奏でたり歌ったり。そしてジョークも随所にはさみながらの高速のおしゃべりもなぜか心地よく、まるで歌を聞いているよう。会場のみなさんはすっかり引き込まれ、終始笑顔の西田さんにリードされるままいつしか「幸せなら手をたたこう」の歌にあわせて手をたたき、肩をとんとんしたのであった。
40回代三人組の正体が明らかに

そして3組目。事前の案内では「花の(?)40回代3人組」と書かれている以外まったくのシークレットだったが、現れたのは「衆議院議員の森山浩行(高42回)です!」「堺市議の西哲史(48回)です!」「堺市議の渕上猛志(48回)です!」の議員3人組。「裏金」という言葉から始まる爆笑に次ぐ爆笑のオリジナル漫才を披露してくれた。3人の息もぴったり。よく通る声は飯端壽昭副会長(高15回)も閉会挨拶の中で「さすが選挙で鍛えただけのことはある」と絶賛したほど。忙しい中でここまで仕上げるのは大変だったのではと感心させられた。大好評のうちに終わって渕上さんはひと言。「肩の荷が下りました」。
実行委員会のみなさん、お疲れさまです!

丸山芳美さん(高25回)を中心とする実行委員会のメンバーが集合。この日のために何度も会合を重ね、準備を進めてきた高25回、35回、45回のみなさん。当日もテーブルのセッティングから会場への誘導までいろいろがんばっていただいた。来年の実行委員会は「6」のつく期となります。よろしく!
こちらミクニハイク

すべてのプログラムが終わった頃。出口に立っていたのは井阪あゆみさん(高43回・写真)。井阪さんは頼由起さん(高42回)とともに俳句同好会「ミクニハイク」のナビゲーターを務める。2人はこの日、会場をまわって用紙とペンを配り、投句を呼びかけた。お題はゲストの高橋さんの講演にちなんで「本にまつわるエトセトラ」。おかげでたくさんの句が寄せられたようだ。結果はまた、このホームページでお知らせできると思いますのでしばしお待ちを。

司会を務めた春田裕示さん(高45回)。司会、お疲れさま。無事に終わった感想は?「緊張しますねー」。まったく初体験とのことだったが、そうは見えない落ち着いた司会ぶりだった。
今回は小さな子どもさん連れの参加者も2組あった。なごやかな雰囲気の中、2025年年次総会も終了。今年参加できなかった方も、来年はぜひお越しください!
(2025.7.23)