ユーラシア大陸横断自転車の旅に挑戦/高65回・上野利之さん
高65回の上野利之さん(大阪大学法学部4回生)が5月14日、自転車でユーラシア大陸を横断する旅に出た。中国上海から約8か月かけてポルトガルのロカ岬をめざす。上野さんは阪大サイクリング部に所属、全国各地をツーリングするなどの経験を積む一方、子供の頃から海外に関心が高く、世界各地の人々と交流しながら見聞を広めたいと考えていた。
今回の旅のきっかけとなったのは昨年、大学の国際報道論の講座で講師となっていた読売新聞の記者を通じて池本元光さんと出会えたこと。池本さんは1972年に日本人として初の自転車世界一周記録を打ち立て、その後JACC(日本アドベンチャー・サイクリストクラブ、事務局・大阪府豊中市)を創設した人物だ。
今年の1月、JACC新年会に参加した上野さんは「ユーラシア大陸を自転車で横断します」と宣言する。「ある種踏ん切りがついた」瞬間だった(上野さんのブログから)。そして、JACCのアドバイスを受けながら計画の具体化を進め、アルバイトで資金をつくり、無事旅立つに至った。
上野さんは関西空港から空路上海に到着、上海から杭州へと、すでに自転車の旅が始まっている。その様子は上野さんのブログ「就活する前に世界を自転車で旅したら」で知ることができる。就職活動は1年延期だが、「現地の日本人に会って、その暮らしっぷりを聞いてみる」という上野さんならではの「就活レポート」も予定しているそうだ。
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2016年5月10日 読売新聞
(2016.5.30)