三丘同窓会

高26回・久坂部羊さんの「破裂」が土曜ドラマに
 現役の医師であり小説家である高26回・久坂部羊(本名・久家義之)さんの小説『破裂』が今秋、NHKの土曜ドラマとして放映される。
 老化した心臓を若返らせる「夢の治療法」。だが、その治療法には恐るべき副作用があった。心機能が劇的に回復した後、心臓が破裂して突然死を起こすのだ──野望に満ちたエリート医師(椎名桔平)と「国民生活省のマキャベリ」と呼ばれる天才官僚(滝藤賢一)、そしてその療法の被験者第一号となった国民的名優(仲代達矢)が繰り広げる医療サスペンスドラマ。10月10日午後10時スタート、全7回。
 久坂部さんは母校から大阪大学医学部に進んで医師となったが、本業のかたわら創作活動を続け、2003年『廃用身』で作家デビュー、2014年には『悪医』で日本医療小説大賞を受賞している。今回のテレビドラマの原作となった『破裂』は『廃用身』に続く第二作として2004年に発表されたもの。高齢化社会がかかえる問題点をつきつけた意欲作として評価されている。


(2015.7.21)