零戦設計者に学んだ物づくり/高14回・葛城衛さん
本年2月、産経新聞に8回にわたって「ゼロのDNA 零戦設計者・堀越二郎の教え」というコラムが連載された。取り上げられたのが高14回・葛城衛さんだ。葛城さんは幼い頃から飛行機が好きで、防衛大学校で航空工学を専攻、教授だった零戦設計者の堀越二郎から航空機の設計を学んだ。堀越の教えは、常に工夫し、独創性を持ち、常識を打ち破ること、だった。
卒業後、ミノルタに入社。一眼レフカメラは手動でピントを合わせるのが常識であった時代に、画期的なオートフォーカス一眼レフカメラの開発に携わり、α7000を作り上げた。さながら零戦の如く、α7000は、その優れた性能で世界を驚愕させた。
また、子供の頃から模型飛行機の制作を趣味としている葛城さんは、日本で数少ない20分の1モデルの制作者としてもその名を知られている(写真は葛城さん制作の零戦の模型)。模型づくりは物づくりの原点、工夫を重ねてひらめきがうまれる。若い人も模型作りの楽しさを知って、物づくりに挑戦してほしいと語る。
(2015.5.17)