「はやぶさ」を出迎えた西田信一郎氏(高26)
南オーストラリアの広大な荒野の、落下予想地点を囲む数百km四方に展開して「はやぶさ」を出迎えた回収班総勢50名、その班長として指揮をとったのは高26回・西田信一郎氏である。前年に落下予想地点を下見したものの、「ここに再び来ることはない」と思っていたそうで、カプセル回収に成功し、カプセルからイトカワの地表サンプルが発見されて「はやぶさの凄さを実感した」という。
西田氏は、京大大学院工学研究科から東芝に入って国際宇宙ステーションや人工衛星搭載のロボットアーム等の設計・開発に携わり、平成14年(独)航空宇宙技術研究所に入所、現在JAXA(宇宙航空研究開発機構)の月・惑星探査プログラムグループ研究開発室長を務める。
なお、回収班の光学・音響観測のメンバーに高41回・山本真行氏(高知工科大学准教授)がおり、二人は母校天文部の先輩・後輩でもある。
はやぶさ©JAXA
(2011.7.2)