三丘同窓会

訃報ー山本良一氏及び唄孝一氏   
 母校創立百周年に際し「山本良一記念教育基金」の原資となる2千万円をご寄付下さった旧職員・山本良一氏が平成23年元旦に逝去されました。享年105歳。
 また、平成23年1月11日、文化功労者に選ばれた中42期・唄 孝一氏が逝去されました。享年87歳。

 山本氏が本校に在職されたのは昭和11年4月から14年5月の僅か3年余りですが、ご自分の母校以上に堺中学を愛され、その思いは新制・三国丘高校となっても変わることなく、90歳の半ばを過ぎても同窓会の総会に出席され、日本の教育について、特に科学技術教育の充実を熱く語って下さいました。晩年は、万博跡地に科学技術博物館を建設すべく奔走され、また、戦時中に赴いた台湾の教え子との交流を通して現地の教育振興にも尽くされました。

 唄氏は、東大法学部を卒業して東京都立大学教授を務め、臓器移植や尊厳死、インフォームド・コンセントなど医事法学の先駆者と目され、平成6年勲二等瑞宝章を受章、平成15年文化功労者に選ばれました。
 
(2011.2.15)