土井隆雄宇宙飛行士、3月11日に打ち上げ決定
平成9年(1997)秋に日本人として初の船外活動を行った宇宙飛行士・土井隆雄さん(高25回)が搭乗するスペースシャトル「エンデバー」の打ち上げ日時が現地時間3月11日午前2時31分(日本時間同日午後4時31分)に決定しました。当初は昨年12月打ち上げの予定でしたが、前便の「アトランティス」の打ち上げが大巾に遅れ、そのため「エンデバー」の打ち上げは再三延期されましたが、いよいよ土井さんは再び宇宙に挑戦します。今回の「エンデバー」の任務は、日本の宇宙実験棟「きぼう」の船内保管室を運び、宇宙空間に設置するもので、土井さんは2度目の船外活動を行います。
昨年の三丘会報で同窓有志(高7回・東嘉伸代表)による土井さん激励ツアーを呼びかけたところ、100名を超える問い合わせがあり、最終的に44名(現地参加1名を含む)がケネディー宇宙センターで土井さんの飛び立つ瞬間を見守ることになり、9日午後に出発します。
また、ツアーとは別に、天文部OBの清水美来さん(高59回)がNASA(アメリカ航空宇宙局)の招待を受け、ご家族と共に土井さんの打ち上げを見送ります。土井さんが再び宇宙へ飛び立つことを知った母校天文部では、一昨年の文化祭で土井さんに向けた応援メッセージの寄せ書きを集め、その寄せ書きや学校の写真などをCDに収めて土井さんに贈りました。その中心となったのが当時3年生だった清水さんで、「贈られたCDを携えて宇宙に行きます」という土井さんのメッセージと共にNASAから招待状が届きました。
なお、打ち上げ当日、母校天文部では視聴覚教室において「カウントダウン・アット・ミクニガオカ」を行います。席に余裕があれば同窓も観覧出来ますので、ご希望の方は学校または同窓会事務局へお問い合わせ下さい。
平成20年3月4日付け朝日新聞(夕刊)
(2008.3.8)