ご挨拶

さて、昨年6月、日本中学校体育連盟は、中学生のスポーツの全国大会として開催されている全国中学校体育大会(昨年度、夏は16競技、冬は4競技)について、少子化や教員の負担軽減などを理由に、2027年度から規模を縮小し水泳やハンドボール、体操など9つの競技を実施しないことを決めたと発表しました。全国中学校体育大会は中学生の健全育成と技能の向上などを目的に1979年から開催されていますが、少子化による部員数の減少や顧問のなり手がないなどの理由により、部活動の設置率が減少し、全国で学校数の20%未満になった競技を原則として削減の対象にしたと説明しています。
一方、陸上やバスケットボール、サッカー、軟式野球、バレーボールなど継続する11の競技についても大会の期間を3日以内として、参加者数や経費を現在より30%削減するとしています。このような中学校の部活動の状況は近い将来、高校にも及ぶことが予想されており、高校のスポーツの全国大会である全国高校総合体育大会も全国高体連を中心としたプロジェクトチームで見直しが進む見込みです。我が国における学校スポーツの在り方そのものが大きな変革の時を迎えているのではないでしょうか。
しかしながら、学校スポーツが青少年の健全育成に果たす意義は極めて大きく、今後も安定的に継続して開催できる方策を検討されるよう望むところです。皆様には、今後も変わりなく母校の部活動のさらなる発展にご尽力いただくとともに、三丘体育会の活動の活性化に一層のご支援をたまわりますようお願い申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。
〔三丘体育会会長 源野 幸次(高27回 ハンドボール部)〕