三丘同窓会

ニューヨークタイムズが紹介/ウパダヤ・ユケスさん(定69回)

 母校定時制課程の放送研究会が「2022年度第2回みんなの人権・映像フェスティバル」で優秀賞を受賞したことは昨年、紹介した通り。
定時制課程の放送研究会がまた快挙/「第2回みんなの人権・映像フェスティバル」で優秀賞
 受賞作「日本で生きる〜どんな出自や国籍でも共に〜」は当時生徒であったネパール出身のウパダヤ・ユケスさん(定69回)が14歳で日本に来て以来さまざまなことを体験、時には「自分が外国人だからこのような目にあうのか」と憤りを感じることもあった日々を描いたドキュメンタリーだ。

 ユケスさんのスピーチは2022年10月の大阪府の定時制通信制生徒発表会のときから全国紙に取り上げられるなど多くの人に注目されたが、ニューヨークタイムズ東京支社の上乃久子さんもその一人。ドキュメンタリーを見て、ユケスさんのスピーチはとても力強いと感じた。
 警察官などが人種や肌の色、国籍などを根拠に、個人を捜査の対象としたり、犯罪に関わったかどうかを判断したりする「レイシャルプロファイリング」は世界各地で行われ、理不尽な扱いに苦しむ人たちは多い。

 日本でのレイシャルプロファイリングを取り上げた今年3月4日配信の記事「Racial Profiling in Japan Is Prevalent but Unseen, Some Residents Say」で、上乃さんはユケスさんを含む3人の声を紹介した。記事中、ユケスさんは路上でガールフレンドを待っているときに警官二人に捜索を求められた経験をあげ、「理由もなく持ち物を検査されるのは本当にいやです」と語っている。
https://www.nytimes.com/2024/03/04/world/asia/japan-police-racial-profiling-tokyo.html
  放送研究会顧問の川端祥次先生は「ニューヨークタイムズの記事として世界に発信されたことは、本当に良かったと思いました」と話している。

(2024.3.12)