三丘同窓会

会計検査院事務総長に高33回・宮内和洋さん

 高33回・宮内和洋(みやうちかずひろ)さんが、本年1月1日付で、会計検査院事務総長に就任した。
 宮内さんは1981年に母校を卒業し、京都大学法学部を経て会計検査院へ。官房総括審議官、第2局長、事務総局次長を経て今回の就任となった。

 会計検査院は、国や国が出資している法人(独立行政法人、国立大学法人など)が税金を適切に使っているかを検査して、問題があれば指摘し、是正・改善するようにさせる国の機関である。厳正な検査ができるよう、国会及び裁判所に属さず、内閣に対し独立の地位を有する。会計検査院事務総長は他省庁の事務次官にあたる。

 宮内さんは母校の思い出を振り返り、「友だちに恵まれたと思います」と語る。「学校に行けば友だちに会えるので、学校に行くのが楽しかったです」「みんなして掃除をさぼって、全員で怒られに行ったこともありましたね」「自由が心地よかったです」「昼休みに堺東駅まで行って本屋で立ち読みしたりしました」「他人からああしろこうしろと言われるのが嫌いな性格なので、自主性に任せてもらえたのは、性に合っていたと思います」と笑う。

 「要領の悪い性格なので、営業とか絶対に無理という自覚があります。会計検査院の仕事は、正論を言っていれば商売になるという世に珍しい仕事だったので、自分に合っていたのだと思います」とのこと。 「三十数年間、国民が納めた税金で給料をいただいてきました。少しでもそのお返しができるように努力したいと思います」と抱負を語る。

(2022.4.8)