三丘同窓会

母校75期生・船田愛子さんが短歌で相次ぎ受賞


 昨年、母校75期生(当時高校1年生)の船田愛子さんが短歌コンクールで続けて2度受賞し、「広報さかい」や毎日新聞でも取り上げられた。

 11月、全国の高校生を対象に募集された「第1回さかい与謝野晶子 青春の短歌大会」(主催:与謝野晶子倶楽部、堺歌人倶楽部)において、船田さんの作品が「産経新聞社賞」を受賞した。この大会は青春の熱い思いを短歌に詠む楽しさを感じてもらうためという趣旨で開催されたもので6,616人、10,507首の応募があり、船田さんの短歌は入賞12首のうちのひとつに選ばれた。「広報さかい12月号」では堺市内から入賞した2人のうちの1人として、インタビューも掲載された。

野球部は拝所の前を一礼し初夏の御陵を駆け抜けていく

 古墳を巡っているときに見かけた拝所前で一礼する人と、いつも礼儀正しく礼をする野球部のイメージが重なってこの情景が浮かんだそうだ。
 また続けて12月には短歌研究社主催の「第1回短歌研究ジュニア賞(高校生の部)」で応募総数654名の中から2位にあたる金賞を受賞。「短歌研究」2021年1月号に掲載され、毎日新聞(2021年5月1日付)でも取り上げられた。

「エル・グレコの受胎告知みたいな空」指差す君にうなずいてみる
 
 選者からは「絵の雰囲気を借りて私と君のドラマが描かれている」「『みる』に精一杯自分の気持ちが出ていて少し背伸び的な表現に説得された」などと評価されている。

 船田さんは福井県美浜町に住んでいた小学1年生のときに、地元の短歌コンクールで入賞。大阪に引っ越してからも、入賞すれば表彰式で美浜に行けるからと美浜のコンクールに応募を続けたそうだ。「風景などを見ていろいろ想像するのが楽しくて、自分の思いや見たものを歌に表現できた時はとてもうれしいです」と船田さんは「広報さかい」のインタビューで語っている。

 「第1回さかい与謝野晶子 青春の短歌大会」は、1995年に堺歌人倶楽部会長を実行委員長として開催された「与謝野晶子短歌文学賞」(2003年の第9回から産経新聞社主催)が18年第24回をもって休止されたことを受けて、昨年度開催された。母校は、10年以上前から「与謝野晶子短歌文学賞」に応募、毎年のように入賞、入選作品があり、13年の第19回、17年の第23回には学校として高等学校の部の最優秀校に選ばれている。

(2021.6.4)