三丘同窓会

上田敦史さん(高44回)の新作能「光秀」3月8日に福知山城で初演

 能楽師の上田敦史さん(高44回)の新作能「光秀」が福知山市主催の「#福知山城チャレンジ」で見事採用され、2022年3月8日(雨天の場合は3月22日)に福知山城本丸広場で初演されることになった。現在観覧募集中(1月24日まで受付)。応募方法など詳しくは下記リンクへ。
https://www.fukuchiyamacastle.jp/challenge/

「#福知山城チャレンジ」は、福知山市が実業家・前澤友作さんのふるさと納税500万円を活用したプロジェクトとして福知山城を舞台にしたアイデアを募集したもの。今年6月〜7月に公募したところ34件の応募があり、一次審査で絞られた2組について8月に一般参加による決戦投票を実施。この結果、上田さんのアイデア「スペクタクル新作能『光秀』×甲冑隊」が圧倒的多数で選ばれた。明智光秀を主人公にした史上初の能として、また地元の甲冑隊との共演も注目される。

 上田さんは能楽囃子大倉流小鼓方で重要無形文化財総合認定保持者。現在兵庫県丹波市在住。これまでも丹波ゆかりの戦国武将・赤井直正をモチーフにした「直正」や疫病退散の妖怪アマビエを神様の使いととらえた「アマビエ」など新作能を多数手がけている。
 丹波市と福知山市は隣接しており、両市を含む「丹波」を平定、福知山城を築いたのが明智光秀。上田さんはすでに光秀の「丹波攻め」をテーマにした作品を構想していたが、福知山市の企画を知って応募した。

 写真は2020年9月に三丘アカシアトークカフェで「未来につなぐ能」と題して講師を務めたときのもの。能の歴史や小鼓について解説、また謡と小鼓の音色も披露していただき、大好評だった。

(2021.12.26)