三丘同窓会

「新人漁師」としてテレビ番組に登場/高70回・浅井淳志さん
 高70回の浅井淳志さん(写真)が11月11日のニュース番組「報道ランナー」(カンテレ)の特集「“冬の味覚"カニ漁解禁!イマドキ新人漁師が挑む」に登場した。
 浅井さんは母校卒業後、2018年に京都府漁業者育成校「海の民学舎」(京都府宮津市)の4期生として入学、2年間の研修を修了した後、今年4月に同期の仲間とともに舞鶴市の底引き網漁船「大和丸」に就職、漁師としてのスタートを切った。京都新聞などの取材を受け、それがきっかけとなって今回のテレビ出演となった。

 番組では「大阪屈指の進学校を卒業」「両親の反対も押し切って漁師に」と紹介された浅井さん。漁師になったきっかけはと問われて「漁師になりたいとずっと思ってたのが残ってるだけで。何かきっかけがと言われるとあんまり記憶にないんですよね」と答える。小学校からの友人の「小学校の頃からずっと言ってました。こいつはなると思ってましたよ。言ったら聞かないんで」というコメントも。

 11月6日、冬の味覚、ズワイガニが解禁に。番組ではこの日、先輩漁師に交じって、時に戸惑いながらも忙しく働き、「大きなカニが揚がってきたらうれしいですね」と笑顔で話す浅井さんの様子、漁から自室に戻るとオンラインゲームを楽しむ日常などが紹介された。

 母校で3年生の時の担任だった上島知教諭(高33回)は「『漁師になりたい』と聞いた時はびっくりしましたが、しっかり調べて、『海の民学舎』という養成学校を見つけてきて説明会も聞きに行く姿を見て、真剣に考えていることがわかりました。 高校では部活に入っていませんでしたが、スポーツや楽器など、何をやらせても器用にこなす生徒でした。元気で頑張っている姿を見ることができて、本当にうれしく思います」と語っている。


 右は「海の民学舎」5期生募集のパンフの表紙。左から2人目が浅井さん。
 「海の民学舎」は「京都の海で漁師になる」をキャッチフレーズに、京都府と地元市町村のバックアップのもと、府内で漁業に従事する人材を育成する場。2年間の研修期間で定置網、はえ縄などの技術や漁業経営、小型船舶の資格取得など幅広い分野を学ぶ。
(2020.12.8)