三丘同窓会

「今夜解禁!開かずの扉」に出演/高23回・兒山万珠代さん
 
 

 登録有形文化財になっている「兒山家住宅」(堺市中区陶器北)の当主で、自宅を拠点としてユニークな地域活動も展開している高23回・兒山万珠代さん。三丘会報や当サイトにも何度か登場しているが、5月3日にはご家族とともにテレビ番組に登場した。

 番組は「金曜プレミアム・今夜解禁!開かずの扉〜超カギ開け師が眠れるお宝発掘SP〜」(フジテレビ系列、20時〜21時55分)。「超難関金庫に天才カギ開け師が戦いを挑む」という設定のドキュメンタリーバラエティーで、この日は兒山さん宅を含む3本が放映された。

 かつては東京ドーム43個分の土地を所有していた堺屈指の大地主であったことが紹介され、祖父の保之さん(堺中7期)は村長であると同時に明治44年に「兒山銀行」を設立して金融業を営んでいたこと、父親の作之さんは高校の化学教師であったが、戦時中は防毒マスクをつくる研究に従事していたこと等々、さながら日本の近現代史を象徴するような一家のドラマにスタジオのコメンテーターも興味津々。

 肝心の金庫のほうは・・・70年以上も開かずの金庫であった大きな金庫は5時間以上かかってやっと開いたものの中身はなんと、からっぽ。しかし、もうひとつ、やはり開かずの金庫となっていた小ぶりの手提げ金庫からは古い文書が見つかった。兒山銀行は現在の堺区甲斐町東3丁目に本店をかまえ,支店や出張所も設けていたが、大正14年に他行に買収された。その過程はこれまで謎だったが、見つかった文書はその手がかりとなるものだったのだ。
 開かずの金庫から出てきたものは金塊でも軍事機密でもなかったが「家族の歴史という感じでうれしいです」と言う兒山さんの満足そうな表情が画面に映った。

「平和のための戦争展」で展示
 なお、番組中で紹介された兒山作之さんの防毒指導員としての手記や防毒マスク(ただし写真)、日露戦争時の大砲の薬莢を再利用した花瓶は7月27・28日にサンスクエア堺(堺市駅近く)で開催される「堺平和のための戦争展」で展示されるとのことだ。
 
(2019.6.6)