三丘同窓会

「浜寺公園旧駅舎」保存活用を支える/高5回・平山芳弘さんら同窓3人
 国の登録有形文化財で、昨年1月まで109年にわたり使用された「浜寺公園駅旧駅舎」が、地域文化の発信や市民交流の場として活用されることになり、本年4月15日、グランドオープン式典が行なわれた。

 駅舎内にギャラリーやカフェなどを配したもので、平山芳弘さん(高5回)が理事長を務めるNPO法人「浜寺公園駅舎保存活用の会」が運営にあたる。副理事長の足田八洲雄さん(高5回)、理事の濱野清士さん(高13回)も2012年創設以来の中心メンバーで、浜寺在住の同窓3人が活動を支える。

 旧駅舎は東京駅などを手がけた辰野金吾氏の設計によるもので、白壁と赤屋根の洋風木造建築は、私鉄で最も古い駅舎として親しまれていた。南海本線の高架工事(諏訪ノ森~羽衣間)が具体化する中、堺市・南海電鉄・地元の3者が協議を重ねて駅舎の保存が決まった。昨年末には、建物ごと曳家(ひきや)工法で駅前広場に30メートル移動、活用に向けた準備が進められていた。
(写真左から足田さん、竹山修身堺市長、平山さん、濱野さん)

 今回の駅舎活用は当面7年の予定で、建物の文化財的調査が行われた後、曳家で元の場所に戻し、2028年3月に高架化した新駅舎のエントランスとして復活する予定だ。
(2018.4.15)