三丘同窓会

三丘アカシアトークカフェ好評!
 総会だけではなく、もっと気軽に参加出来るイベントを──と、今年から始まった新企画「三丘アカシアトークカフェ」が開催された。会場は三丘会館2階ホール。さて、その様子は?

第1回「ペダルを回せば世界は変わる」(10月6日)

 第1回のトークカフェ「ペダルを回せば世界は変わる〜ユーラシア大陸自転車横断記〜」は10月6日に開かれた。
 講師は高65回の上野利之さん。大阪大学4回生だった2016年5月14日から2017年1月19日まで8カ月あまりかけて、自転車でユーラシア大陸を横断した。そのときのさまざまな体験や思い出を語っていただいた。
 自転車にはまるきっかけは、高校時代に友人と全長80kmほどのしまなみ海道をレンタサイクルで渡ったときの達成感だったこと。点、点の情報でつながってこない観光旅行と違い、線で繋がる自転車旅行ならではのグラデーションのように変わる風景や、現地で生活する人々との距離感が近いことなどの素晴らしさ、もちろん体調を壊して寝込んだり、野宿していて若者に襲われそうになったことなど苦労した話、いろんな「食う」話、知らなかった歴史を知ったこと、野生の孔雀を見て驚いたことなど盛りだくさんの内容でたいへん楽しませてもらった。
 最後は「釣りに一人で行くというと、やめとけと言うぐらい」の両親が、送り出してくれたことへの感謝の言葉で締めくくった。
 「とてもいい声で聞きやすかった。」「笑えるところもあって、お話が上手だと感心した」と参加者の評判は上々。
 終了後は机を寄せて「テーブル」を作っておしゃべり。上野さんが各テーブルをまわって挨拶、そこでまた話がはずんだ。
 最後に担任の先生や阪大のサイクリング部の先輩、途中インドからネパールに着いてほっとしたという言葉で大きな拍手をしたネパール名誉総領事の今西邦夫さん(高23回)からの一言もあり、いろんな繋がりを知ることができた一日でもあった。




第2回「宇宙や地球の声を聞く」(10月27日)

 10月27日には第2回「宇宙や地球の声を聞く」が開催された。
 講師は地球物理学者の高41回・山本真行さん。現在、高知工科大学システム群教授と国立極地研究所客員教授を併任。小惑星探査機「はやぶさ」の帰還観測でも知られる。また、インフラサウンドと呼ばれる超低周波音を防災に役立てる取り組みを行っており、メディアでもしばしば取り上げられている。



 講演は、初めて宇宙との関わりを持ったのがハレー彗星だったことや母校の天文部にいた頃に作ったプラネタリウムの話、次第に天文学から地球物理学へ興味が移り東北大学に進んだこと、宇宙花火、はやぶさ、そしてインフラサウンドにも及んだ。はやぶさの帰還時の映像やさまざまなデータも示しながら進められ、あっという間に予定時間をオーバー。終わるやいなや質問も次々に飛び出し、山本さんが「いい質問ですね」と言いながら丁寧に答えていく。お菓子とお茶を楽しみながらざっくばらんに歓談する時間もあり、参加者に感想を聞くとみなさん「おもしろかった!」。
 天文部OBや山本さんと同期の高41回生も多数参加しており、同級生という女性たちに「山本さんって高校時代はどんな感じでした?」と聞くと「星の話をよくしてくれました」「当時から賢かった!」と答えてくれた。

記念に山本さんを囲んで写真撮影。なごやかな雰囲気が伝わるでしょうか?




 ワンコインで密度の濃いお話と楽しい交流のひとときが楽しめる三丘アカシアトークカフェ。今年は都合で行けなかったみなさん、来年はぜひお越しくださいね!
(2018.10.31)