三丘同窓会

高32回・野田隆史さんらAAFに平和貢献賞
 高32回・野田隆史さんが副理事長を務めるNPO法人・AAF(Asian Architecture Friendship)が、「自由都市・堺 平和貢献賞」の第5回受賞者に決まった。ネパールにおける学校建設支援活動が評価されたもので、高40回・田中裕子(ゆうこ)さん、高42回・黒川賢一さんも含め、10名のうち3名が同窓。授賞式は7月27日(水)に行なわれる。
 この賞は、自由都市・堺の歴史を踏まえ、都市として国際貢献を図ることを目的に堺市が2008年に創設、2年に1回、アジア・太平洋地域で平和貢献活動を行なっている団体や個人を選考し表彰するもの。

ネパールの学校建設を支援
 AAFの発足は2000年。野田さんをはじめ竹中工務店大阪本店設計部有志が、アジアの開発途上国で学校が不足している状況を知り、学校建設支援を目的に民間ボランティア団体として設立した。渡航費も滞在費も自費でまかない、こつこつと活動を続け、03年のネパール山岳地帯への学校建設を皮切りに、寄宿舎、食堂など関連施設を順次建設。通学をあきらめていた子どもたちが周辺から集まり、現在小学校から高校生まで約400人が学ぶ。また、昨年のネパールの大地震で被災した寄宿舎3棟の再建工事に全力をあげている。

 今回の選考では、AAFが建築の専門家としてのノウハウを生かした活動を展開し、資金調達はもちろん、学校設立の手続き、用地手配、設計、資材の調達や見積、村人やネパール政府との交渉など、全て自分たちで取り組んできたことに加え、「企業で活躍している方へ、平和貢献の普及が期待できるもの」と高く評価された。

 受賞の知らせに、野田さんは「私たちの活動は多くの方々からの寄付と、外務省や協賛団体からの資金協力等により成り立っています。ご支援、ご協力いただいた全ての皆様に深く感謝の意を表したいと思います」と語っている。
AAFのホームページ: http://aafjpn.org/
(2016.7.3)