三丘同窓会

母校創立120周年を祝う
記念式典はビッグアイで盛大に

 明治28年(1895年)大阪府第二尋常中学校として誕生した母校は、本年創立120周年を迎えました。
 一昨年来、学校・PTA・同窓会の三者で「記念事業実行委員会」を結成し記念事業を進め、募金をお願いしたところ、多くのご賛同をいただき、目標を大きく超えるご寄付を賜りました。計画していた記念事業はほぼ無事に完了し、追加事業も検討することとなり、記念事業実行委員会では同窓やPTAの皆さまの母校と後輩たちを想う熱いお気持ちに深く感謝しています。
 記念事業の一つとして10月23日(金)に記念式典と祝賀会が挙行されました。
記念式典は午後1時から泉ヶ丘の国際障害者交流センター(ビッグ・アイ)で行われ、在校生約1000名を含め、来賓、旧職員、保護者、卒業生、現職員計1303名で会場は満席となりました。
司会の藤本彩さん山口智子校長今西邦夫同窓会長

 第一部は藤本彩さん(高66回)の司会で進められました。谷口浩也教頭の開式の辞で式典が始まり、山口智子校長が創立120年を祝うことができた喜びと、受け継いだ伝統を引き継ぎ、新しい時代を切り開くリーダーの育成に努めるという決意を語り、「生徒の皆さんは三丘生としての誇りと使命感を持ち、人のため、社会のために活躍することを目標に心身を鍛え、努力を重ねてもらいたい」と述べました。
池本英生PTA会長古川知子氏千葉一夫氏

次に記念事業実行委員長の今西邦夫同窓会長(高23回)から「『十年に一度、母校と後輩たちへの想いを形に』を合言葉に事業を進めたところ、目標を大きく超えるご寄付をいただき、記念事業を無事に行うことができました」との報告とお礼がありました。
 そのあと池本英生PTA会長からの挨拶があり、来賓の古川知子大阪府教育委員会教育振興室副理事、千葉一夫大阪府立高等学校校長協会会長から祝辞をいただきました。
 次いで登壇者の紹介と祝電披露のあと、今西記念事業実行委員長から母校へ記念品贈呈があり、目録が山口校長に手渡され、山口校長が謝辞を述べました。
 記念品は下記の通りです。
1 多目的ホール空調設備
2 会議室空調設備
3 旧三丘会館空調設備
4 旧三丘会館書架一式
 最後に生徒会長の橋本晃貴君が創立120周年記念式典に参列できたことを光栄に、また誇りに思うと述べて、第一部は幕を閉じました。


式典第二部では在校生が大活躍
  休憩をはさんで、第二部は関西フィルハーモニー管弦楽団の演奏を鑑賞しました。
 曲目は「フィガロの結婚」序曲など一般になじみのあるもので、主席指揮者の藤岡幸夫さんのわかりやすく軽妙な解説もあり、クラシック音楽を楽しく鑑賞できた演奏会でした。



 途中、母校弦楽合奏団が関西フィルハーモニー管弦楽団と共演し、そのひたむきな演奏が会場に感銘を与えました。



 そのあと指揮者体験コーナーがあり、希望者のうちから 男女一人ずつが選ばれて壇上にあがりました。最初は女子生徒の湊琴音さん(下左)。その大胆でエネルギッシュな指揮は会場を大いに沸かせました。
 続いて男子生徒の荒木良太君(下右)。その落ち着いて伸び伸びとした指揮に会場から大きな拍手が起こりました。藤岡さんが「三国丘高校にはいろんなタイプがちゃんといるね」と評されたように、三丘生の多士済々ぶりを示す面目躍如たるひとときでした。



 最後に全員で校歌をオーケストラ伴奏で歌い、第二部の幕を閉じました。


会場を替え、祝賀会は華やかに
  
 祝賀会は来賓、旧職員、現職員、保護者、卒業生、計191名が参加し、午後6時からホテル・アゴーラ リージェンシー堺で開催されました。
 冒頭、照明が落とされ、澄んだ美しいソプラノの歌声が会場に響き渡りました。山本和子さん(高27回)の校歌独唱で会は幕を開けました.

 小倉里美さん(高16回)の司会で会が進められ、120周年記念事業実行委員長の今西邦夫同窓会長(高23回)より、「この周年事業を通じて学校とPTA、同窓会の絆が深まった」という挨拶があり、山口智子校長より「すでに今年の4月に多目的ホールの空調設備を設置していただき、おかげで6月の文化祭は快適な環境で開催できてたいへん感謝している」と謝辞がありました。

 次いでこの夏に実施されたSSH(スーパーサイエンスハイスクール)のNASA研修ツァーについて、担当の山脇龍郎先生と参加した在校生より報告がありました(写真下)。


 今回のNASAツァーは記念事業より一部補助が出されたこと、元宇宙飛行士の土井隆雄さん(高25回)と、土井さんと同じスペースシャトルで仕事をしたスコットさん(現フロリダ工科大学副学長)のお力添えがあり、現地でたいへん歓迎され、充実した研修を実施できたことなど、三国丘の同窓生の力があってツァーが成功したと感謝の言葉がありました。
 次に堀庭裕平さん(高67回=左)の空手演武が披露されました。
 堀庭さんは2013年高校2年生のときに第8回世界ジュニア&カデット空手道選手権、ジュニア男子形で優勝、世界チャンピオンとなりました。そのほか国体、インターハイ、アジア大会など数々の大会で優勝しています。
 演武はそのスピード、力強さ、空気を切る音や胴着の擦れる音の鋭さ、発せられる気合の迫力に圧倒される素晴らしいもので、演武を終わって汗だくになった堀庭さんに会場から大きな拍手が起こりました。

 このあと池本英生PTA会長の乾杯のご発声で、歓談がはじまりました。
 歓談の途中で、竹山修身堺市長(高21回)の挨拶、堀庭さんのご家族へのインタビュー、 30年前の九十周年のときに生徒会長として、挨拶をした松岡由貴さん(高39回)など参加者のうち何人かの短いスピーチが続き、盛り上がりました。
 また同窓会企画委員長の丸山芳美さん(高25回)によるスライド「母校の歴史を振り返る」が上映されました。

 宴も結びとなり、最年長の星田道夫さん(中40期)が堺中学校の校歌を朗々と歌い上げ(写真下左)、景山久雄さん(高15回)の指揮で三国丘高校の校歌を、東嘉伸同窓会副会長(高7回)と河中義和同窓会副幹事長(高28回)のリード(写真下右)で応援歌を全員で斉唱しました。




 最後に120周年記念事業実行委員会副委員長の東同窓会副会長が「先達の方々に対する深い尊敬と感謝の念」と「母校に在籍できた誇り」を述べ、「母校の輝かしい未来のためにますますのご支援ご鞭撻をお願いしたい」と挨拶、祝賀会は幕を閉じました。

(2015.12.7)