三丘同窓会

高26回・久坂部羊さん、日本医療小説大賞を受賞 
 医師で作家の久坂部羊さん (高26回・久家義之さん)が本年5月、第3回日本医療小説大賞(日本医師会主催、厚生労働省後援、新潮社協力)を受賞されました。
 受賞の対象となったのは昨年11月刊行の作品「悪医」。ガンが転移して手の施しようがなくなった患者と医師の葛藤を描いた作品です。
 母校から大阪大学医学部に進んで医師となった久家さんですが、母校在学時にドストエフスキーの「罪と罰」を読んで作家への夢をいだき、医師として勤務のかたわら同人誌「VIKING」で活動し、平成15年「廃用身」で作家デビュー、以後「破裂」「無痛」「まず石を投げよ」「神の手」「第五番」などの作品を発表、本年6月には「芥川症」を出版されました。それらの小説以外に、外務医務官として在外公館勤務の体験談を綴り、実名で刊行されています。
 ちなみに、久家さんは澤芳樹・阪大医学部教授と高校・大学の同期で、一昨年の日本経済新聞「交遊抄」に澤さんが久家さんとのエピソードを書いておられます。興味のある方は、「同窓ニュース」(2013年7月16日付)をご覧ください。
 
(2014.8.6)