三丘同窓会

高19回・八木栄一氏、農作業を助けるロボット開発  
 高19回・八木栄一氏(和歌山大学システム工学部教授=写真中央)が本年1月8日TBS系列のテレビ番組「夢の扉+(プラス)」に登場、ご自身が開発されたパワーアシストスーツを披露された。
 パワーアシストスーツとは、身体装着型ロボット(ウェアラブル・ロボット)ともいわれ、身につけることによりその人の動作を補助するもので、近年は介護や医療の分野で実用化が進められている。
 八木氏はかつて大手重工業メーカーで産業用ロボットを研究していたが、平成17年に和歌山大学教授に就任した。
 ミカンで知られる和歌山県は農業が基幹産業だが、農家の高齢化が進み、山間部では大型機械による機械化も難しく、農業の衰退が危惧されていた。そこで、八木氏が着目したのが、筋力の弱った高齢者でも楽に農業を続けられるようなロボット、パワーアシストスーツで、昨年度から農林水産省の委託プロジェクト研究に指定された。
 最初に完成したパワーアシストスーツの重量は40kgもあったが、改良を重ねて現在は10kgを切るまでに軽量化した。長時間腕を上げ続けるミカンの収穫や桃の袋かけ作業、また傾斜地での歩行や中腰作業での足腰をアシストするものとして期待されている。
(2012.7.7)