三丘同窓会

ロンドン五輪で卓球の審判を務めた高14回・真野隆子さん
 高14回・真野隆子さん(旧・森口)が、本年7月に開催されたロンドン・オリンピックの卓球競技審判員に日本人として唯一人選ばれ、大舞台で見事に大役を果たされました。
 中学と高校で卓球部だったものの高校卒業後30年近く卓球から離れていた真野さんですが、愛知県岡崎市に転居した20年ほど前、子育てが一段落したこともあって趣味で卓球を再開し、仲間から「審判の資格試験がある」と聞いて軽い気持ちで受験したところ3級審判員(現在の公認審判員)に合格されました。

 その後、2000年(平成12年)に名古屋で全日本選手権が開催されるのを耳にして上級審判員の試験に挑戦。合格して全日本選手権の審判を務めた時は「目の前で繰り広げられる一流選手のラリーに心が震えた」そうです。
 さらに、英語に興味があった真野さんは国際審判員の資格を取得し、2006年には最難関の「ブルーバッジ」(上級国際審判員)の資格を取得してオリンピック審判員の栄冠を手にされました。

 新聞記者のインタビューに「眼球を上下左右に素早く動かす訓練を毎日している」と答え、オリンピック出場決定後は「イギリス英語への耳慣らしのためBBC放送を毎日聞いた」という真野さん。インタビューした記者は、「たゆまぬ努力と尽きぬ好奇心、そして若々しさに驚いた」と記しています。

 
2012年6月21日付毎日新聞愛知版  

(2012.11.3)