三丘同窓会

国際石材建築賞を受賞/野田隆史さんらAAF   
 高32回・野田隆史さんら竹中工務店設計部に勤務しながらアジアの途上国の学校建設支援を行っているボランティア団体「AAF(Asian Architecture Friendship)」の活動は三丘会報59号でもご紹介したが、そのAAFが建設した学校の建物が世界の優れた石材建築に隔年で授与される国際石材建築賞を受け、09年10月、イタリアで授賞式が行われた(写真左。右はAAF代表の赤尾建蔵さん、左が野田さん)。

 学校建設地はヒマラヤの山岳地帯にあるネパールのフィリム。今でも車が入れる場所から2日間は歩かないと到着しない奥地で、木材運搬はコストがかかりすぎること、また、この地域の建物がほとんど石積みでできているのにならい、教室、宿舎、職員室、図書室、食堂などすべて石造り。ヒマラヤの山並みと澄んだ青空によく調和する美しい校舎だ=写真下。

 
野田さんらAAFのメンバーは2000年の発足以来、渡航費も滞在費も自費でまかない、こつこつと活動を続けている。現在、フィリムの学校には小学生から高校生まで300人の生徒が学んでいる。卒業した生徒が教師となって戻ってきてもいるそうだ。

(2010.6.1)

〔お詫び〕 会報62号の記事中、フィリムが「車が入れる場所から3時間は歩かないと到着しない奥地」となっていましたが、3時間ではなく「2日間」です。お詫びとともに訂正いたします。