三丘同窓会

今井雅子さん(高41回)脚本の「パコダテ人」公開
 今井雅子さん(高41回・現在東京在住)が脚本を担当した映画「パコダテ人」が北海道、東京に続き関西でも公開された。
 「パコダテ人」は函館港イルミナシオン映画祭第4回シナリオ大賞で準グランプリを受賞した作品。ある日突然、女子高生・ひかるにしっぽが生えた。そのとき家族は、恋人は・・・というファンタジックストーリー。主演のしっぽ美少女は、サントリー『緑水』のCMで話題の宮崎あおい。もう一人のしっぽ人間を演じるのは、北海道では明石家さんまより人気があるという超ローカルスター大泉洋。 萩原聖人、松田美由紀、徳井優など個性豊かな実力派俳優、キュートでポップな Whiteberryの主題歌が物語を盛り上げる。監督は阪本順治監督の『どついたるねん』と『王手』で助監督を務めた新鋭の前田哲。北海道では2002年2月に先行ロードショー、次いで東京で公開され、評判を呼んだ。

今井雅子さんからのメッセージ

 三丘同窓会のみなさま、こんにちは。41回卒の今井雅子です。結婚後の姓は杉田なのですが、旧姓をペンネームにしています。これまでもラジオやテレビのドラマをちょこちょこ 書いていたのですが、このたび、はじめて映画の脚本家としてデビューすることになりました。しかも、原作の脚色ではなく、オリジナルの作品です。
「女の子にある日突然しっぽが生えて…」という奇想天外なストーリーですが、「しっぽを欠点ではなく個性として受け入れる」主人公の前向きな明るさと、「しっぽが生えても変わらない愛で包む」家族の温かさに、観た人みんなが笑って泣いて幸せになれるはずです。主人公は高校生。三国丘で伸び伸びと過ごした時間を思い出しながら、書きました。ぜひ、大好きな人と観てください。

プロフィール

 大阪府堺市出身。三国丘高校時代、米国留学で演劇と宣伝美術を学ぶ。京都大学教育学部卒業。『昭和七十三年七月三日』で函館山ロープウェイ映画祭第3回シナリオ大賞準グランプリ受賞。翌年『ぱこだて人』で函館港イルミナシオン映画祭第4回シナリオ大賞準グランプリ受賞。NHK札幌放送局オーディオドラマ脚本募集入選作『雪だるまの詩』(99年FMシアターで放送)で第26回放送文化基金賞・ラジオ番組「本賞」受賞。作品は他にNHKFMシアター『タカラジマ』、NHK青春アドベンチャー『不思議屋旅行代理店』第1話『ランゲルハンス島の謎』・第10話『過去に架ける虹』、NHKドラマ『彼女たちの獣医学入門』。外資系広告代理店マッキャン エリクソンのコピーライターでもあり、共著に『広告マンになるには』(ぺりかん社)。
(2002.6.8)