三丘同窓会

令和5(2023)年度総会報告

 2023年度の年次総会は7月17日、昨年と同じくスイスホテル南海大阪にて開催された。本年は183名の参加者があり、高4回から高75回までの幅広い世代が同窓の交流を深めた。また、現校長と現准校長、第23代、24代の校長、男女交流当初(1948年~1950年)に家庭科教員を務められた井上(藤井)和子先生も出席された。

 今期から新会長を務める仲林信至会長(高21回、写真)からゲストやご来賓、参加者への謝辞があり、「井上和子先生から高75回同窓まで年の差80歳の会です。みなさまお一人お一人に世代を越えた交流で素晴らしい出会いがありますように」と挨拶があった。

 藤井光正校長からは、母校の近況について報告があり、「進学実績においてもAAAの高い評価をいただいている」「女子ハンドボール部が近畿大会ベスト8」、そして「前日に高校野球大阪大会で野球部が1回戦を突破した」ことが伝えられた。

ゲスト講演は橋口博一さん(高38回)「頂点への道」

 1984年(昭和59年)に母校が50年ぶりにセンバツ(春の甲子園)出場を果たした際の立役者の一人、橋口博一さん(高38回・元大阪ガス野球部監督)が登場。大阪府予選で当時最強だった桑田、清原を擁するPL学園に激闘の末に惜敗。これが評価されての奇跡のセンバツ出場、甲子園1回戦での奮闘がユーモアを交えて語られた。


パワポの画面を見ながら話す橋口さん

 小学生時代からキャプテンを、そして社会人としては選手、マネージャーの経験を経て監督を務められた。監督の仕事は「ベクトルの統一。みんなの行くところ目指すところを定める」ことであり、監督の言葉は「チームの空気を一言で変えることができる」。「選手の力を発揮できる環境を整える」「自由に考えさせて、責任と誇りを感じさせる」「分かりやすく何度もくり返す」「選手の力以上を引き出す」「プレッシャーから解放する」。「惟一心(これいっしん)」そして「集中するより没頭する」「失敗よりもトライしたことをたたえる」「失敗してもいい。自分で思ったことをやれ!トライせよ!とにかく走れ!」と、畳みかけるように発される珠玉の言葉に引き込まれた。
 会場には、甲子園出場当時のコーチの吉野精一さん(高18回)、キャプテンの八木繁幸さん(高37回)、エースの松田光広さん(高38回)も出席されていた。

※橋口さんの講演抄録はこちらで読むことができます

第二部のゲストはピアニスト・星裕子さん(高33回)



 星裕子さん(高33回)は、リサイタルの開催やオーケストラとの共演、また大学などで後進の指導にもあたり、幅広く活躍されている。
「私たち33回は、10年くらい続いた10クラス編成の後、1クラス増えて11クラスありました」と在校時のエピソードを披露され、「そのせいで『不純物が入っている』と言われてきました」と会場の笑いを誘った。
 「クラシックは堅苦しいと思わず楽しんでください」と趣の違う3曲を演奏された。
 ピアノ界のスーパースター・リスト作曲「愛の夢」。華やかなウインナーワルツ、グリュンヘルト作曲「ウィーンの夜会」。ジャズとクラシックを融合させた情熱的な、カプースチン作曲「コンサートエチュード作品40-1」。
 会場はおしゃれで情熱的な演奏に魅了された。

 中川善博幹事長(高27回)からパーティーについてのお願いと、今後の予定のお知らせの後、4期12年にわたって会長を務められた今西邦夫前会長(高23回)の乾杯の発声で開宴となった。


 

イントロクイズ・ドローン撮影で盛り上がる

 
 今年の余興は、「映画音楽イントロクイズ・テーブル対抗戦」。司会進行は新谷俊彦さん(高34回)。「大先輩方のご指名があり承りました」。クイズの音楽・映像の作成と当日のオペレーションの全てを担当されたのは、息子さんの新谷俊一郎さん(名古屋学芸大学・メディア造形学部3年)。早押しの判定は、高33回の「なんでも判定団」が担当。大きなうちわを作成して各テーブルに配り、それを早く上げたテーブルが解答権を得るスタイルで、正解が発表された後に、その映画にちなんだ映像が流れるという演出だった。
 「戦場のメリークリスマス」「もののけ姫」「ウエストサイドストーリー」「サウンドオブミュージック」など計16曲を用意。解答権を得て「ゴジラ」と答えると「ゴジラは29作品あります。どれでしょう」との切り返しに、会場は爆笑に包まれた。

 結果は以下の通り。
 1位は高39・40回のテーブル。景品:「五感(北浜)」の「風色・無花果」
 2位は高23回のテーブル。景品:「丸市菓子舗(堺)」の「くるみ餅」
 3位は高44~48回のテーブル。景品:「粟玄(住吉)」の「コーヒー味の粟おこし」

 高75回のテーブルは失敗を恐れず何度もチャレンジ。そして「ちょっと選曲が古くないですか~」と苦笑い。
 担当のみなさんは選曲に苦心されたとのこと。「反省点も含めて、来年の余興は更にパワーアップして臨みたい」と、司会進行担当の新谷さんは来年の総会の余興に意欲を燃やした。
 そして今回は、写真撮影になんとドローンが登場。会場がどよめいた。

いつものように校歌斉唱タイム

 校歌斉唱の指揮は景山久雄先生(高15回)、伴奏は上島知先生(高33回)が務められた。高75回の皆さんも壇上にて斉唱された。



 総会実行委員長・岩本洋子さん(高23回、写真)の謝辞につづき、飯端壽昭副会長(高15回)の一本締めで総会は閉会となった。



 今回の司会は、升間晶子さん(高23回)と米田由岐子さん(高23回)。中学2年から大学までずっと一緒の仲良しのおふたりだった。



 今回最年長出席者は井上和子先生。お嬢さまが付き添われてのご参加。「どなたかとお目にかかれるかと思って参加しました」と、90歳を超えているとは思えない、しっかりとした声で話された。



 元甲子園球児の八木繁幸さん(高37回)、エースの松田光広さん(高38回)からは、甲子園出場をかけて予選を戦っている現役生に「体育会は応援している。球拾いとかやるからな」「勉強も頑張ってください」とエールが送られた。

 最後にドローン撮影による会場全体の様子。クリックしてみてください。

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