三丘同窓会

人気の展示品ベスト3

2015年の資料室再整備に伴う大幅な展示替えから7年。見学に来られた多くの方が足を止める人気の展示品から、ベスト3を紹介します。

体育祭 スタンド・アーチの写真




 1972年、体育祭の応援席に30数枚の板をつないだ壁画が登場。75年には鉄骨のスタンド部材で強度が増したことで壁画の大型化が実現、スタンドアーチは全盛期を迎え、縦5・4m、横10・8mの巨大壁画の出来栄えを各学年が競い、その前で応援合戦が繰り広げられた。
 平成校舎の建築工事により体育祭が校外開催(92年~95年)になったこともあり、スタンドアーチは91年で姿を消した。
 94年11月の三丘芸術祭に、スタンドアーチの写真が特別展示された。光画部顧問の吉川浩先生が、74年から毎年撮影していたもので、「アーチ制作再開の機運につながれば」との思いだったという。
 その全て(18年分)を資料室で見ることができる。学年ごとの応援席を毎年同じアングルで撮った写真を、中央に3年生、左に2年生、右に1年生と実際の配置どおりに貼り合わせた労作で、見学者の注目を集めている。

宇宙を飛んだ応援旗



 97年11月、土井隆雄さん(高25回)がスペースシャトル「コロンビア」に搭乗、日本人初の船外活動も行なった。15日間、土井さんと宇宙を飛んだ応援旗が資料室で展示されている。
 土井さんの「小中学校では転校が多く、3年間在学した三国丘高校がふるさとのようなもの、何か記念になるものを宇宙に持って行きたい」との意向を受けて、学校で検討を重ねて選ばれたのが、高3回生(51年卒業)から寄贈されていた応援旗だった。三国丘高校になってから63年までは校旗がなく、応援旗が卒業アルバムの巻頭に登場するなど、「校旗代わり」だったという。
 翌年1月、土井さんが母校を訪問、全校生徒を前に応援旗の返還式が行なわれた。

三国屋の割箸



 陳列ケースにひっそりと置かれているだけなのに、40歳以上の卒業生の多くが、「わっ、懐かしい」と足を止める。そして、「三国屋、今もあるんですか?」の質問もおなじみだ。
 昭和校舎時代の正門前にあって「学校公認の第2食堂だった三国屋」(『三丘百十年』)は、04年12月まで、50年以上にわたり生徒たちに親しまれた。
 資料室に残る割箸が、高校生活の思い出を呼び起こす役割を担っているようだ。