三丘同窓会

ハンドボール日本リーグ入りを目指しTeToTe設立
────宮﨑寛さん(高18回)、小坂哲英さん(高35回)ら

 2024年2月、日本ハンドボールリーグJHLが実業団主体の集団から大きく変化する。
 JHLは昨年12月20日、新リーグ創設を2024年に目指す「次世代型プロリーグ構想」を発表した。
 これに参入することを目標に、堺に男子のトップチームを誕生させようと同窓たちが動き始めた。ハンドボールといえば堺、そして有力選手を輩出してきたことで全国に知られる母校に再び熱い視線が注がれている。

大阪・堺に男子トップチームを

 昨年10月、ハンドボール部OBの小坂哲英さん(高35回)が専務取締役GM(ゼネラルマネージャー)として奔走し、ハンドボールのトップチームを運営するために、株式会社TeToTe(テトテ)が設立された。代表に大阪ハンドボール協会副会長であり堺ハンドボール協会会長でもある宮﨑寛・三丘体育会会長(高18回)を迎えた。東嘉伸さん(高7回・旧職員)やトップリーグ連携機構会長である川淵三郎さん(高7回)の応援、そして母校同窓生の資本協力もあり応援体制が構築されつつある。今年3月にリーグ加盟申請が行われ、2024年2月の新リーグ開幕参戦を目指している。今後はチーム名も公募される予定だ。

 かつて、大阪には社会人ハンドボールチーム「大阪イーグルス」があり、日本リーグに加盟していた。故・村田弘さん(旧職員)が監督として設立に尽力、東さんがコーチを務め、源野幸次さん(高27回)が中心選手として活躍。日本体育大学出身の大阪体育教員によるチームで、平成元年まで活動していた。小坂さんは高校時代、練習試合や前座試合で「大阪イーグルス」と交流した原体験が強く残っているそうだ。

 小坂さんは2018年大阪インカレに東さんの運転手役として3日ほど通った時に「ハンドボールの進化」に衝撃を受けた。そこから日本代表戦、日本リーグ、日本選手権はもちろん、中学・高校の全国大会や国体等も全国各地で観戦するようになり、「外から冷静に見たハンドボール界の本質的な課題」等にも意識が向かうにつれ、「大阪・堺に男子トップチームが絶対必要」との想いを強くした。

2021年10月22日に葦原日本リーグ代表理事を堺市にお招きした際の懇親会での集合写真。 中央・フリップを持つ宮﨑寛さん、後列右端・木村俊一さん(高18回)、前列右端・中野正博さん(高23回)、左から4人目・源野幸次さん、左から2人目・小坂哲英さん

 JHLはプロ野球、サッカーJリーグ、バスケットボールBリーグのようにチーム運営会社が試合を主催し、スポンサー収益を得るスタイルではなく、米プロフットボールNFLや同サッカーリーグMLSのようにリーグ本体がチケット、スポンサー収益を一括管理する「シングルエンティティ」というリーグ全体価値を最大化し、迅速な意志決定を可能とするスタイルで運営される。

 株式会社TeToTeの陣容としては
  酒巻清治アドバイザー:元日本代表監督
  銘苅淳監督:元日本代表、ハンガリー1部リーグ得点王
  吉田耕平GKコーチ:元日本代表、エストニアリーグ
  神並(渡井)弘枝育成ヘッドコーチ:大浜キッズ、大阪ジュニアクラブ運営
と現在の日本ハンドボール界を知る人からすればかなりの本気度がうかがえる。

 すでに2回行われたトライアウト(入団テスト)には山﨑諒貴さん(高70回)も参加。 10人以上の所属が内定している。

 理想を高く掲げ、使命は重いと自覚して、参入がゴールではなく、参入後に何をやるのか、ハンドボールから未来を託される集団づくりを常に意識して株式会社TeToTeはまい進している。

□チーム情報はコチラから
https://twitter.com/tetote_handball/
  
(2022.5.18)