三丘同窓会

橋口博一さん(高38回、野球部)「社会人野球日本一」に!

 アマチュア野球最高峰のレベルといわれる社会人野球、その世界で活躍される三丘体育会OBをご紹介します。

 母校野球部OBの橋口博一氏(高校38回)が社会人野球の頂点を決める第89回都市対抗野球大会で見事日本一、優勝監督になられました。特に決勝戦の相手は、地区予選で終盤逆転負けした三菱重工神戸・高砂でしたが、積極的な攻撃と絶妙の継投がはまり、予選でのリベンジも果たすことができました。また試合会場が遠方にも関わらず多くの卒業生が応援に駆けつけられたと伺っており、そのお人柄がうかがえます。

 橋口氏は、小学4年生から野球を始められ、1983年に母校入学と同時に野球部に入部されました。185cmを超える立派な体躯で、1年秋から不動の4番に坐り、第56回選抜高校野球大会出場に大いに貢献されました。パワフルかつ勝負強い打撃のみならず、一塁手として野手からの送球を捕球する際の群を抜く正確さ、投手としては140km/h近い速球と抜群のコントロール、捕手としても強肩かつインサイドワークにも長けており、2学年下の筆者からみて雲の上のような存在でした。

 1987年に慶應義塾大学に進学され体育会野球部に入部。厳しい下積み時代を乗り越えられ、4回生時に主将としてチームを牽引、1990年春リーグの「慶早V決戦」は当時非常に話題になりました。1991年から大阪ガス野球部で選手、コーチ、マネジャーとして活躍され、都市対抗野球準優勝も経験。一度社業に専念されていましたが、2012年から野球部副部長をされた後、監督就任に至りました。

 母校在学時に取り組んだ高校野球について、「力の劣る公立高校が、強い私学に勝つために自分達にできることをとことん追求し、それが結実したと感じられる時に非常にやりがいを感じていた」と。また当時の練習を思い出され、「グランドが内野しか使えない環境でもけん制プレーの練習を徹底し、相手が強豪校であっても沢山けん制アウトにとれるようになった。三国丘のけん制練習は日本一だったと思う!」と言われたのは印象的でした。

 今の、大阪ガスでも状況や選手能力を熟知した上で最大限の効果のある采配を重視されている頭脳派かつ勝負師、阪神タイガースドラフト一位選手も輩出したように育成能力も高い指導者として評価されています。最後に、今年も大阪ガス野球部の躍進を期待し、応援をよろしくお願いいたします。
〔野球部OB/高40回・柳田育久〕

(2019.6.22)