三丘同窓会

インターハイ出場を果たして/高65回・森口 敦

 私は物心がついた頃からアルペン競技スキーをしていています。この競技はコースに立てられた旗門をすべて通過し、そのタイムを競う競技です。全国大会に出ることを目指し、中学の頃からがんばってはいたのですが「学校を休まない」ことを信条にしていた私の年間の滑走日数が30日/年程度であったのに対し、ライバルたちは100日/年以上と雪上での練習量に圧倒的な差があり、その差を埋めることはできず、残念ながら中学1、2年生ともに近畿大会止まりで3年生は受験のため出場できず、苦い思いをしました。
 このことから高校では、「絶対にインターハイに出場する」というのが自分自身の目標であると同時に、登録や試合の付き添い等無理なお願いを快く引き受けてくれた三国丘の先生方への唯一の感謝の表現だとも感じていました。また、短い時間で効率的な練習をして、すばらしい成績を上げている他の運動部を見聞きして、いわゆる三丘魂を感じて自分には言い刺激になりました。
 周囲の人の支えもあり、ようやく目標であったインターハイ出場が決まったときにはとても嬉しかったとともに、安堵の気持ちと多く人から祝福いただいたことで感謝の気持ちでいっぱいでした。
 またインターハイの舞台では日本のトップ選手たちとのレベルの差は歴然でしたが、今まで味わったことのないような興奮と刺激を受けることができました。試合前日に転倒して、右膝を怪我してどうなることかと思いましたが「ここまで来たんやから、なんとしても試合に出てやる!」という思い、顧問の金井先生や大阪選手団の皆さんの支えもあり、無事にレースを終えることができました。インターハイは最高に楽しかったです。

 最後になりましたが、中尾前校長先生、金井先生、中川先生をはじめいろいろサポートしていただいた三国丘の先生方本当にありがとうございました。
(第61回全国高等学校スキー大会は2012年1月山形県蔵王スキー場で開催されました)