三丘同窓会

水泳部がインターハイ出場


 2010年、水泳部はインターハイ出場を果たしました。
 8月17日(火)から開催された「美ら島沖縄総体2010」水泳競技大会において男子400mリレー、100m自由形、50m自由形の3種目に出場しました。
 これまで個人での出場は何度かありましたが、リレーという団体種目での出場は初めてです。
 リレーはいくら傑出した選手がいても一人だけでは及びません。トップクラスの力を持った選手を4人揃えるのは公立校では並大抵ではありません。
 レベルが上がれば上がるほど練習にも工夫が必要で、チームの協力、努力が不可欠です。今回の出場はリレーメンバーのみならず、彼らを支えた水泳部全員の快挙です。
 結果は、
・400mリレー  3分40秒48(出場校97校中53位)
・50m自由形   24秒78(出場者100名中53位)
・100m自由形  52秒65(出場者100名中15位)

リレーメンバーの一人、63回生・中渡瀬 智くんの手記
 三年生となり、近畿大会出場権がかかった中央大会。インターハイ標準タイムが出なければ引退試合です。大阪府は私学に強豪校が揃っているため、予選の段階で勝負は決定します。僕は第三泳者。試合前、「メンバーに迷惑をかけてしまうのではないか…」という不安な気持ちで胸がいっぱいでした。しかし、「自分一人ではない。四人で絶対インターハイに行こう!」と誓い合った心強い仲間がそばにいると思い直すことで落ち着いてレースに臨めました。
 レース中は「今までやってきたことを信じろ」ただそれだけでした。結果としてインターハイ標準タイムを余裕を持って突破することが出来たのです。近畿大会ではさらにタイムを伸ばし、夢の舞台への切符を手に入れることが出来たのです。 沖縄についてもいつもと同じメンバーに囲まれていたためか、不思議と落ち着いていました。
 ここまでの過程にはいろいろありましたが、これまでになく気持ちよく泳ぐ自分が存在しました。自分にとって最高の舞台で最高のレースとなりました。
 この頃よく思い出す言葉があります。「競泳は個人種目のように思われるけど、みんなで力を上げればチーム全体をレベルアップすることが出来る。さらにその分だけ、みんなで競泳を楽しめるようになる」という顧問の先生の言葉です。今思えば、ぼくたち水泳部メンバーにとってこの言葉は、最も当てはまったように思われます。ともに泣き、喜び、つらいことも、嬉しいことも共有してきた水泳部は、間違いなくぼくの家族です。