三丘同窓会

川淵氏をかこんで「三丘サッカー東京」発会式 


 3月5日、関東在住のサッカー部OBら33人が東京・御茶ノ水の日本サッカー協会(JFA)に集合、念願の在京OB会「三丘サッカー東京」の発会式を行った。これは昭和32年を最後に全国大会出場が途絶えている母校の現状を憂えるOBが川淵さん(JFA名誉会長)が元気でおられる間に伝統の母校復活を目指し、東京からもエールを送ることができればとスタートさせたもの。特に今回は思いがけず、わがサッカー部々歌を作詞された武井昇先輩(中32期)96歳が出席くださり、大感激した。

 Jリーグを創設された川淵さん。ご高齢にもかかわらず矍鑠とされている武井さん。かくも偉大な先輩を持つサッカー部が三国丘以外にあるだろうか。武井さんのお名前は聞いていたが、お目にかかるのは出席者全員が初めてだ。「愛校の炎は燃えて・・・」この部歌を何百回歌ったことか。伝統のサッカー部に身を置けた幸せをかみしめながら部歌を斉唱。大先輩をお迎えした。

 自己紹介、会則討議、役員選出の後、パーティーに移ったが、川淵さんは「四国に行けると言われたことでサッカーを始めたが、三国丘でサッカーを始めていなければここで皆と会うこともできなかっただろう」とご自身の原点を想い起こし、感無量。会長に選出された福田さんは「三国丘のOBがJFAのビルの中で川淵JFA名誉会長を囲んでサッカー談義ができる。こんなにすばらしいことはない」と述べ、会の発展を誓った。
 パーティーの前後には国体、全国大会ともに準優勝の快挙を成し遂げた最強時の精鋭、大西宏、耳野篤廣両氏(ともに高4回)が乾杯の音頭をとり、今昔のプレーを比較、変わらぬサッカーへの熱い思いを語った。役員には名誉会長・川淵三郎(高7回)、会長・福田克己(高3回)、顧問・伯井弘(中48期)の各氏を選出した。一方、部歌作成のきっかけについて質問を受けた武井さんは「文化祭で蹴球部の活動の詩を張り出したところ、化学の先生が作曲してくださった」と制作秘話を披瀝。長寿の秘訣については「大病もしたが、人間、最終的には長寿も遺伝だな」と納得できるようなできないような回答で笑わせた。 
〔高9回・浜崎勝久〕