三丘同窓会

「幹事さんに聞きました」その1 / 高33回
 今年(三丘会報72号)から始まった「幹事さんに聞きました」。シリーズ第1回は、昨年8月11日の学年同窓会の盛り上がりぶりが注目された高33回。聞けば毎回コンスタントに200人近い参加者を集めているとか。その秘密はどこにあるのか──幹事さんたちのうちの9人に三丘会館に来ていただき、いろいろお話を聞くことができた。


 
 高33回の幹事システムはちょっと変わっている。クラス幹事とは別に「学年幹事」をクラス単位で指名するのだ。


▲打ち合わせはいつも笑顔があふれた。

 有志によって初めて学年同窓会が開かれたのは2000年。2007年の第2回から「学年幹事」のクラス(学年代表クラス)を立てるようになり、第4回からは男女比がかたよらないようにということで理系・文系それぞれ1クラス、計2クラスが幹事を務めるようになった。そして毎回、この幹事が替わることで新たな緊張感が生まれる。

連絡はメーリングリストで/QRコードから動画へ!
  2018年の学年幹事となる1組と9組は開催1年前にあたる2017年7月から本格的に準備を開始した。まず、テーマを「出会って40年。懐かしい出会い。新しい出会い」と決めた。母校の見学も組み込んだ企画を詰めていく。
 毎回の打ち合わせには20数人~30人くらいが集まった。なんと、富山や岐阜、長野、時には東京、鹿児島などからも参加者があったという。スカイプも活用した。日頃の連絡にはメーリングリストが大活躍。
 学年全員に案内状を発送したのは2018年4月下旬。「受け取った人が行きたくなるような」仕掛けをと考えた。参加を呼びかけるPR動画を作ってYouTubeにアップ、案内状にQRコードを入れた。
 懐かしい母校の風景をバックに「高校時代 沢山語り合った友 今どうしているのかな?」。しみじみと語りかける言葉。そして「一人でも大丈夫!」「久しぶりでも大丈夫!」と語りかける同級生たちが画面に次々に登場。迷っている人たちの背中をそっと押してくれるようなすてきな動画ができた(下の画像はその一部)。



みんなでワイワイ 準備段階から楽しんだ
 ホームページ(閲覧にはパスワードが必要)に出席予定者の名前を載せ、事前にわかるようにしたことも好評だった。案内状には会費の振込用紙を同封。ひと月前までに申し込むと1000円安くなる「早割」を導入。入金状況のデータは幹事たちで共有、状況を見ながら締め切り2週間前にはメールでプッシュするなど、てこ入れも。
 会場担当は何度もホテルと打ち合わせを重ね、精密な時程表を仕上げてゆく。恩師担当は送迎の手配から胸花の用意まで受け持つ。途中で席替えをするためのくじ引きのタイミングは? 全員の写真を3回に分けて最も効率よく撮る方法は? 同窓会前日には100近いメールがメーリングリストに飛び交ったとか。こうした努力、緻密な計算が実を結び、当日は大盛況、ほぼ予定通りに進行した。三丘資料室で発見した「お宝」を活用してのクイズも盛り上がったそうだ。


▲ウェルカムミュージックを担当した「チームでぶかつfeat.アサキチ」の皆さん。音楽に誘われ、参加者たちは自然に会場内へ。

引き継ぎも万全
 すでにやる気満々という次期幹事に向けた「引き継ぎ資料」はA4判24ページに及ぶ中身の濃~いもの。感心していると「毎回こんな感じなんですよ」と、さらっと言われる。たびたびの打ち合わせも「楽しいから集まっただけ!」と口々に。そう、同窓会って楽しい。それも準備のときから楽しいもの。その過程がまさに「新しい出会い」だと、教えてくれた33回のみなさんだった。

 
▲上左=卒業アルバムの顔写真が入った名札も手作り。当日「声をかけやすかった」と好評だった。
▲上右=当日配布された冊子。表紙には「NO MUSIC NO LIFE」をもじった「NO MIKUNI NO LIFE」の文字が。A4判12ページの力作だ。