三丘同窓会

高38回・橋口博一監督(大阪ガス) 都市対抗野球大会で優勝

 7月24日、東京ドームで第89回都市対抗野球大会の決勝戦が行なわれ、橋口博一監督(高38回=写真はTV画面から)率いる大阪ガスが、三菱重工高砂・姫路を2-0で破り優勝した。1月の監督就任からわずか半年で、社会人野球最高峰の大会でチームを初優勝に導いたことになる。

 戦前に休部し、1977年に復活した大阪ガス野球部にとって全国大会優勝は悲願だった。過去に都市対抗野球で2回、社会人選手権大会で3回と全国二大大会で5回の決勝進出を果たすも、いずれも決勝戦で敗退した。大会前に橋口監督は「若手も力をつけチームがまとまってきた、今年こそ優勝してシルバーコレクターを返上したい」と語っていた。

 予選を勝ち抜いた強豪32チームによる大会は7月13日に開幕。大阪ガスは優勝までの5試合のうち、2回戦以降の4試合すべてを僅少差で勝利したが、どの試合も終盤に決勝点を挙げるまでの落ち着いた試合運びと、足を絡めた攻撃に思い切りのいい継投など、チームの力を引き出した橋口監督の冷静な采配が光った。
 NHK―BS1で全国中継された決勝戦、試合後のインタビューでチームの合言葉とした「惟一心(これいっしん)」を紹介し、文字どおり心をひとつに戦い念願の初優勝を勝ち取った選手たちを讃えた。チームづくりの一端がうかがえる場面だった。

 橋口さんは1984年春、母校がセンバツで甲子園に出場したときの4番打者。慶応大学に進み4年生で主将、東京六大学のベストナイン(一塁手)も獲得した。91年に大阪ガスに入社し一塁手、捕手として4年間プレーした。マネージャーやコーチをつとめた後、社業に専念していたが2013年に副部長として野球部に復帰、今年1月に監督に就任した。

 常勝チームを目指していくと語る50歳の橋口監督、8月10日には堺市役所に竹山修身市長(高21回)を訪ね優勝を報告した。次の目標は11月に行われる第44回日本選手権大会(京セラドーム)での優勝だ。

(2018.8.12)